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江原 正弘 マネージング・ディレクター オペレ―ションズ, 東京

当たり前のことをきちっと行うのは、人としてまたプロとして大切なことだと思います

私は本の虫です。学生時代は司馬遼太郎の作品群に夢中になりました。一人の日本人として日本のために何かできることはないのか、アジアや世界のために何かできることはないのか。世の中を変えることはできなくても小さな爪痕を残すことはできないかと夢想する日々でした。その思いはかなり現実的な大きさになりはしましたが今も私の中にあります。そんな私がやり甲斐を感じているのは、ゴールドマン・サックス証券のオペレーションズでの仕事です。

私の一日は朝の声掛けから始まります。別に大げさなことではなく、オペレーションズとフロアーを共有しているファイナンスの人々に挨拶をしつつコミュニケーションを深めるよう努力しています。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、当たり前のことをきちっと行うのは、人としてまたプロとして大切なことだと思いますし、時に電子メールでは伝えきれない大切な何かがあると信じています。

私は日々、事務リスクの低減と効率性を追求して全社に貢献すべく常に改善点について目を光らせています。また新規ビジネスをより安全に低コストでサポートするため、投資銀行部門、証券部門、アセット・マネジメントとも頻繁に打ち合わせを行います。ほかにも、オペレーションズが提供するサービスについて顧客満足度を高めたり、当社のノウハウでもって日本市場への貢献を果たすべく外部ミーティングにも積極的に参加しています。例えばここ数年は店頭デリバティブ規制の見直しが全世界的に行われています。規制の効果を高めつつも投資家や市場参加者の利便性を損なわないために、各国の市場実務を反映しながらも世界的に平仄のとれた規制であることが重要です。グローバルなネットワークを強みとするゴールドマン・サックスでは、各国拠点と連携しそれぞれの規制当局や市場参加者と積極的な情報共有を進めることで、地域貢献を果たしています。日本市場への貢献のためには競合他社・市場参加社との連携もかかせません。関係強化にあたって、仕事を離れた場でもネットワーキングを行っています。つい先日は日系証券会社の方々とフットサルを楽しみました。

社員が働きやすい環境を作ることも大切な日常業務の一部です。当たり前のことですが、社員は一人一人異なる個性、異なるニーズを持っています。仕事に対する動機付けも実に様々です。そのそれぞれに対応するために一人一人の声に可能な限り耳を傾ける必要がありますし、皆が楽しく働ける環境を整えるために日々改善の努力を怠ることはできません。

小中学校と公立で過ごした私にとって世界はとても大きく魅力的な舞台でした。単に世界を「相手」に働くのではなく、世界の「中」で働いてみたいと強く願っていました。近年では海外旅行も随分と身近になってきていますが、私が欲したのは「旅行者」として世界を訪れるのではなく、世界の人々と共に苦労をしながら喜びも分かちあうという「共同生活者」という経験でした。そういう意味では外資系証券会社の中でもゴールドマン・サックスは、「共同生活者」を体験できる稀有な会社であると言えます。私はたまたま東京オフィスに勤務をしていますが、常にグローバル企業の一員という意識を持って働いています。金融の世界はグローバルですし、多様化する顧客のニーズに対応するために海外のチームと日ごろから連携しているので、「共同生活者」の意識を一層強く感じるのかもしれません。

私はマネージング・ディレクターとして日本におけるオペレーションズの監督をしています。ゴールドマン・サックスにとって日本は非常に大切かつ大きな市場ですので、それだけでも十分にやり甲斐のある役割ですが、一部の業務ではアジア・パシフィック地域全体の監督も兼任しています。成長著しいこの地域の市場を通じて様々なビジネスに触れ、他国の優秀な人材と共に働く機会に恵まれたことに感謝しています。微力ながらも世界に貢献していると感じられるのは大きな喜びです。