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谷口 泰子 マネージング・ディレクター, 戦略株式運用部 アセット・マネジメント, 東京

チームメンバーが分析して出したアイデアの
種を市場に撒き、育て、刈り取るという仕事は、
上手く刈り取れた時には大きな喜びを覚え、
その一端を担えた事にとても大きな達成感と
誇りを感じます。

My Work 

私の仕事は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)の戦略株式運用部(GSIP)というヘッジファンドのトレーダーとして、チームのメンバーが分析し、投資決定した商品の取引執行を行うことです。ヘッジファンドは、投資対象となるアセットクラス(資産クラス)が限られておりません。私が所属するGSIPでは、チームメンバーが分析した内容に基づき、最終的にどのアセットクラス(資産クラス)に投資するかが決定されます。様々な商品を通じてその投資判断を実現するので、その対象商品は多岐に渡り、現物株式、指数先物、指数オプション、エクイティデリバティブ、CDS、債券、為替などが主な商品です。

トレーディングという仕事はそれほど単純ではなく、トレーダーは、チームメンバーの決定した投資判断に基づき、お客様からお預かりした大切な資産を、市況・流動性を鑑みながらいかにより良い値段で執行するかにより、その力量が問われます。そのためには、投資判断の背景や個々の商品の理解は言うまでもなく、それぞれのマーケットへの自分の相場観を持つことも必要とされます。すなわち日々、様々な市場で起こっていることをたゆまず勉強し続けることが必要です。

運用パフォーマンスの成否は分析だけにかかるわけではありません。投資判断が実行・執行され、その後利益を実現して初めて完結します。チームメンバーが分析して出したアイデアの種を市場に撒き、育て、刈り取るという仕事は、上手く刈り取れた時には大きな喜びを覚え、その一端を担えた事にとても大きな達成感と誇りを感じます。

My Day 

朝、7時半には出社し、前日の海外市場で何がどのように動いたのか、メールやベンダーからの情報を通じて把握することから始まります。まもなく取引先である証券会社から情報提供の電話を受け、様々な情報をもとに、自分なりの1日の相場観を立てます。朝8時半からは香港チームと一緒に電話会議を行い、その日の重要なニュース、市場の動きなどの情報を交換します。

9時からは実際に市場が開きます。そこから、様々な注文を執行します。私たちのチームはヘッジファンドという資金の属性上、売買回転も比較的早く、市場の動きを見てから決定されるトレードが多いため、自分の一日がどうなるのかは予測が困難な仕事でもあります。トレードが多い日もあれば、少ない日もあり、忙しいときには昼食が食べられない日もあります。

また、市場と対峙するなかで得た情報をチームメンバーとシェアするのも大切な仕事です。メンバーは投資分析がメインとなり、離席や出張中の事も多いため、チームのメンバーに代わって膨大に入ってくる市場からの情報を重要なものだけ吸い上げるようにしています。

マーケットが閉まった後は、その日のうちに必要なメールを処理したり、証券会社や社内のミーティングを行ったりして、夜は7時前後に帰宅します。また、週に1~2回は夜にニューヨークやロンドンのチームと電話会議を行ったりします。

My Path 

私の就職活動は大卒女子就職氷河期と言われる1994年でした。当時、男女雇用均等法が施行され既に何年かが経っていましたが、まだまだ世間では試行錯誤のような状態でしたので、女性が限界を感じることなく、実力を発揮できそうだという期待から、1995年に別の米系証券会社でキャリアをスタートしました。最初の会社では営業の仕事に携わり、そこで、外国債券、日本株式、指数先物、指数オプション、バスケット、OTC(店頭)デリバティブなどの様々な商品の営業を行っていました。そこで身に付けた商品知識や経験が、今でも、アセットクラスの自由度が高いヘッジファンドでのトレーダーの仕事に大きく役立っています。

2005年、今の上司にバイサイド(証券会社は有価証券を売るのでセルサイドと呼ばれるのに対し、資産運用会社はバイサイドと呼ばれる)に来ないかと、誘われたのがきっかけでゴールドマン・サックスに転職することになりました。最初の会社で10年選手となり、良くも悪くもそこでの自分のキャリアはある意味確立してしまっていたので、ちょうど新しいチャレンジを探していた時でした。全く業務内容の異なるバイサイドに惹かれたのはもちろんですが、面接を受けていくうちに、ともに働く人たちの魅力や、ゴールドマン・サックスというカルチャーに触れ、この会社でこのチームの人々と一緒にチャレンジしてみたいと強く願うようになりました。会った人たちが皆、業務において優秀なだけでなく、強い信念をもって働いており、尊敬できると感じたからです。

幸いにもそのチャンスに恵まれ、ゴールドマン・サックスで働き始めてからもう7年近くになります。実際に働いてみて、入社前に感じた直感が裏切られる事はありませんでした。同じ外資系証券会社でも、企業文化が随分違う事を実感し、またそこにゴールドマン・サックスの強さの所以があると感じました。

Myself

ここ数年、金融市場は大きな波に襲われてきました。その結果、金融業界は大きく変わりつつあり、そこに携わる人も仕事の内容も、少しずつ変化してきています。その流れについて行く事ももちろん大事ですが、時には自分の意志や価値観をきちんと持ち、信念を貫く事も必要だと思います。そういった意味では、この仕事はマーケットという場を通じて、様々な価値観や物事を学べる場所です。

ゴールドマン・サックスという会社は、気概ある若者を受け入れ、育てることに熱心です。新卒であれ中途採用であれ、社員を「人材」というよりも「人財」と表現し、優秀な人材を育て、維持することに深くコミットしています。また社員の評価も画一的ではなく、多面的です。皆さんの成長やキャリアパスは会社がお膳立てしてくれるものではありません。皆さんが決めていくものです。ゴールドマン・サックスは皆さんにその場所を提供してくれます。受身な人よりも、自分から積極的に行動を起こす人こそ、よりこの会社にフィットするでしょう。

また当社には前述のように尊敬できる素晴らしい上司・同僚がたくさんいます。皆、信念をもって仕事をしている人たちです。ここはそういった人たちと出会える素晴らしい場所でもあるのです。