
ゴールドマン・サックス経済調査部が2001年11月にレポートで初めて発表した「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)」。4ヵ国の中で、ブラジルは、2014年のサッカー・ワールドカップ、2016年のオリンピックとビッグイベントの開催が控えており、投資家の注目が高まっています。
この「びっくりブラジル訪問記」は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社のスタッフが、2009年12月にブラジルを訪問し、日本にはなかなか情報が入手しづらい、現在のブラジルの姿をお伝えする訪問記です。ブラジル最大の都市サンパウロの様子のほか、ブラジルを代表する企業やゴールドマン・サックスのサンパウロ・オフィスなどを撮影してきた写真とともに、現地での体験をブログ風にお伝えしたいと思います。(K.D. and Y.K.)



いよいよブラジル出発が近くなりました。今回まずはサンパウロまで行き、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの運用部とリサーチ部門を訪問、その後はリオデジャネイロでブラジルの大手企業を2社を訪問予定。3泊4日の短期出張のため観光気分ではないが、現地の人の生活や食事なども含め、現地の様子をみなさんにお伝えしたいと思います。初めてのブラジル訪問、また現地ではポルトガル語しか通用しないため、とりあえず本屋へ行きガイドブックを買うことにしました。ところが・・・

ニューヨークオフィスにて、2日間のグローバル営業会議を終え、いよいよブラジルのサンパウロに向けて出発です!ちなみに、ブラジルの首都はブラジリアですが、サンパウロには証券取引所があり、経済の中心地でもあります。
また、ブラジルは海外最大の日系人社会です。サンパウロに大半の日系人が居住しています。
さて、ニューヨークのJFK空港を夜9時の便で出発。いざ飛行機に乗ってみると、ガラ空き。飛行時間は約9時間のため、消灯。
雲の間からサンパウロの街並みが見えてきました。ブラジル最大の都市とのことですが、まだ土地勘がないせいか、
「これが市内なのか・・」というのが最初の印象です。順調な飛行を終え、翌午前9時40分にサンパウロのグアルーリョス国際空港に到着。グアルーリョス空港はサンパウロにある3つ主要空港の1つで、ハブ空港でもあります。
さすがブラジル!と思えるだけに、出迎えには日系人らしき人が多いと感じました。空港は、以前、訪問したインドのムンバイ国際空港の近代的な作りと比較すると古さは否めません。
さて、約50キロのドライブでサンパウロ市内のホテルへ向います。
サンパウロと言えば悪名高き大渋滞。ブラジル人の労働者は通勤の渋滞でぐったりし、会社に着いたら生産性があがらないと聞いたことがありますが、この混み具合は尋常じゃないです。道路網などのインフラは整備されているとはいえません。今後、ブラジル政府による経済成長促進プログラム(PAC)、都市整備・運輸・交通のインフラ投資が
注目です。

宿泊した某米系ホテルはサンパウロオフィスから歩いてすぐの所。高級住宅地の中、こじんまりとした作りでした。運用部とのミーティングまで少し時間が空いていたため、出張に同行した同僚のYK氏と食事がてら近辺の散策をする。路上駐車の車に近寄って見てみるとほとんどの車がFLEXでした。
ブラジルを知る! 〜世界が注目!ブラジルは代替エネルギー先進国〜
FLEX車・・・ブラジルでは、ガソリンとサトウキビ等を原料とするエタノール燃料で走るフレックス自動車の普及が進んでいます。
また、クリーン・エネルギーとして脚光を浴びているバイオエタノールは、ブラジルでは普及を国策で進めており、生産量も世界有数です。エタノールの小売価格は多くの地域でガソリンと比べ4割程度安く、燃費を考慮しても割安です。また、サトウキビを原料とするバイオエタノールは、環境にも人間にも優しい燃料です。
※上記のデータは過去の実績であり、将来の結果を示唆あるいは保証するものではありません。
ホテルの周りは高級住宅地にも関わらずメルセデス等の大型高級車が少ない様子でした。後で聞いた話ですが・・・

流石に高級住宅地だけあって、大きな家が多く、非常に厳重なゲートに囲まれていました。
ブラジルを知る! 〜中間所得層の拡大〜
ブラジルの経済成長に伴なう豊かさの向上に加え、政策の後押しなどを受けて中間所得層が拡大傾向となる中、ブラジルでは今後、個人消費の加速が期待されます。
ブラジル富裕層が住む高級住宅地を散策しつつ、運用部とのミーティングの前に食事を取ることにしました。よさそうなお店を発見したため、入ることに。さて、注文。っと、なんと!

注文はメニューが読めないため、安易にブラジルらしからぬ、チーズバーガーを注文。ただ、ブラジルの国民的飲料「ガラナ」を注文しました。私の実家の付近にはリトルブラジル&沖縄が共存しており、小さいころ近所の駄菓子屋で飲んだ記憶を思い出します。
ちなみに、ガラナ飲料は、ガラナの実を原材料にして誕生した清涼飲料水です。見た目は薄茶もしくは黒褐色でコーラに似ていて、ブラジルではコーラ類と並ぶ国民的なソフトドリンクです。
さて、食事を終え、GSサンパウロオフィスへ。金融街からは数ブロック離れているようですが、GSが入っているビルは、外資系・・BNPパリバやING等が入っています(なんと8階はエンブラエル)。その6、7階にGSはオフィスを構え、社員数は総勢約200名。
※エンブラエル:世界有数の競争力を誇る、商業用や社用などの航空機メーカー。欧州のエアバスや米ボーイングに次ぎ、現在世界第4位のシェアを誇る。エンブラエルから、2007年にJALは「エンブラエル 170」の購入を決め、先進国から多数の発注があります。
GSAMはビルの7階。ミーティングルームに入ってコーヒーを出してくれた。出てきたのがエスプレッソなみの小ささ。

ブラジルのコーヒーのサイズは、日本のエスプレッソ並みの小ささ。携帯と比較してみるとその小ささは一目瞭然。さて、次回はGSAMブラジルオフィスの訪問についてご紹介します。