Are you a Student or Professional?

三木 葉瑠香

ヴァイス・プレジデント

アセット・マネジメント, 東京

“粘り強さが武器になる仕事、目標を高く持てば、 限りなく成長できる職場であると日々感じています。”

 

My Work 

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)は、投信顧問業務と投資信託業務を行っています。前者は主に年金基金や金融機関のお客様と投資一任勘定契約を結んで運用戦略のアドバイスを行いますが、私が携わっている後者のビジネスでは、投資信託のスキームを通じて個人投資家のお客様へサービスを提供しています。証券会社や銀行などの金融機関に投資信託商品を提供し、販売していただいていることから、販売会社としての金融機関は、GSAMにとってのビジネス・パートナーであると同時に、お客様でもあります。私たちは、販売会社とのコラボレーションで投資信託商品の開発やマーケティング活動を行うことで、多様化する投資家のニーズに応えることを目指しています。

世界各国の債券や株式といった伝統的な資産クラスの運用に加え、不動産投資、ヘッジファンドといった代替資産を取り扱うGSAMの商品ラインナップは、「運用戦略のデパート」ともいわれるほど多岐にわたります。その中からお客様にとって最適な投資対象を選び、長期的なリターンを実現することが私たちのミッションです。「お客様に信頼されるパートナーを目指す」という当社の事業指針は、販売会社、そしてその先の個人投資家のお客様との長期に渡るWin-Win-Winの関係の構築とその厳格な運用によって具現化されていくものと考えています。

My Day 

07:30~08:30 出社

出社前に新聞や経済ニュース等で前日の市場のおおまかな動きを把握、携帯端末でメールを確認し、今日やるべきことを整理します。出社後は金融情報端末や、社内から送られてくるマーケットコメントに目を通し、お客様からの問い合わせに備えて収集した情報をサマライズします。お客様にとって適切な投資対象を提案するためには金融全般の知識を身につけておくことが不可欠です。

09:00 問い合わせ対応と顧客訪問準備

午後の顧客訪問のための資料準備、情報収集や予習をしながら、お客様からの問い合わせやリクエストに対応します。現在は新ファンドの設定に向けて、販売会社やファンドの分析・評価業務を行うコンサルタントから質問を受けることが多く、その内容は、運用チーム、パフォーマンス、組成、事務フロー、法律面まで多岐にわたります。社内のリソースを活用しながら、専門的な質問に正確かつ迅速に答えることはかなりタフな作業ですが、お客様からの感謝の言葉や励ましで、そこに至る苦労はすっかり忘れてしまいます。

11:30 昼食

社内外からの電話に対応をしながらデスクで昼食をとることもあれば、上司や同期と六本木ヒルズ周辺で気分転換を兼ねてゆっくり外食をすることもあります。

13:00 お客様を訪問

商品担当者とお客様を訪問します。多くの運用会社から提案を受ける商品選定のプロフェショナルに対し、GSAMの商品とマーケティング面での支援体制の優位性を短時間で伝える必要があるため、お客様のニーズを把握するための事前準備は入念に行います。

15:00 販売担当者向け勉強会

個人投資家から販売担当者までの幅広い層に対してマーケット・セミナーや商品勉強会を企画、実施し、顧客層に合わせた情報提供を行うことも我々の重要な業務です。この日は、商品導入を目前に控えた販売会社の営業担当者に向けて、市場動向、業界トレンドの観点からも導入予定商品がいかに魅力的であるかを勉強会の場で説明しました。

17:00 コーヒー・ブレイク

帰社後、先輩と社内でコーヒー・ブレイク。コンスタントに新卒を採用しているGSAMには、日々の業務やキャリアについて悩むことがあれば、気軽に相談できる先輩が沢山います。忙しい合間をぬってアドバイスをくれる上司や先輩、ロールモデルとなる人の存在は非常に心強く、励みになります。

17:30 引き続きお客様からのリクエスト対応

この日訪問したお客様からの宿題や追加のリクエストに対応。将来的に「お客様に信頼されるパートナー」となるためには、日常の対応を通じて信頼関係を築くことが大切です。一瞬たりとも気が抜けませんが、目標に一歩ずつ近づくための充実した時間でもあります。

21:00 退社

夕食はお客様と会食することもあります。今は新ファンドの設定などで仕事が山積みですが、金曜日は早めに切り上げて気の置けない友人と食事に行くこともあります。仕事上の失敗や反省を一気に解消し、翌週の活力に変えてくれるひと時です。
お客様の役に立つこと、つまりコーポラティブであることが私の仕事のスタンスです。粘り強さが武器になる仕事、目標を高く持てば、限りなく成長できる職場であると日々感じています。

My Path 

私がアセット・マネジメントビジネス、とりわけ投資信託業務に興味を持ったのは、学生時代に経験したインターンシップがきっかけでした。リテール・ビジネスにおいては、投資対象となる資産クラスとGSAM運用の魅力をいかに多くの個人投資家に伝えられるか、つまりマーケティング戦略が受託資産残高の伸びを大きく左右します。金融業界といっても単に数字を追いかけるだけではなく、販売用資料の見せ方から広告に至るまでクリエイティブな発想が求められる点が、この業界の面白さであると感じました。

また、歴史的低金利国である日本においては、より高い収益機会を求めて預金から株式などへ資金が流入していくことが期待されています。この巨大新規資金をめぐって国内外の金融機関の間で熾烈な競争が繰り広げられています。こうした環境に身を置くことは、より早く、より高いステージに向けて自分が成長するための絶好のチャンスと考えたことが、私がこの部門を選んだ大きな理由です。

入社後すぐに投信営業部に配属になりましたが、法学部出身の自分にはまったく知識がない中で、優秀な先輩たちが素晴らしい成果を上げているのを横目で見ながら、焦りを感じることもしばしばありました。チームの上司や先輩をはじめとした周りの人々から強力なバックアップを受けて、そうした苦労を乗り越え、今では責任ある仕事を任せてもらえるようになり、やりがいを感じています。外資系と言うとドライなイメージを持たれる方もいますが、ゴールドマン・サックスでは企業理念として「チームワーク」を重視しており、新しく入ってきた人間を大切に育てるという文化が根付いています。

Myself 

広範かつ高度な商品知識が要求される資産運用業界でプロフェッショナルとなるためには、相当な努力と経験が必要です。だからこそ、このチャレンジングな環境を自分の最初の職業として選びました。マーケットの拡大とともに、商品ラインナップがますます多様化、複雑化する中で、投資家のニーズを的確に捉えた商品を提供するのは容易なことではありませんが、多くの方にGSAMの商品の魅力が伝わり、それを選んでいただけた時の喜びは何物にも代えがたいです。

個人金融資産約1,500兆円のうち投資信託の残高が約60兆円にすぎないという日本の現状からも、この業界は更なる成長余力を秘めています。刻一刻と変化する環境の中で、自らの成長を追求したという方には是非、このチャンスと興奮に満ちた資産運用の世界の門をたたいていただきたいと思います。