キャリアが何年になろうとそれは誰も同じ。取引会社の技術者らと情報交換をしながら、積極的に学習をする毎日です。
大学では機械工学、特にロボット工学を専攻していましたが、就職活動にあたってはあまり枠を決めずいろいろな会社を訪問しました。私が就職の条件として重視していたのは、次の三つでした。専門的なスキルを身につけられること、英語を話せる環境であること、そしてIT関連の業務に就けること。当時は、金融の会社でいかにテクノロジーが重要かという認識すら、ほとんどありませんでした。そんな折、ゴールドマン・サックスに勤めていた大学の先輩に話を伺う機会があり、その先輩に勧められてゴールドマン・サックスのセミナーに参加しました。そこで詳しく話を聞くうちに、この会社が私の「就職3条件」をすべて満たしていることがわかり、エンジニアリングを志望しました。
入社当時の上司はトルコ人で仕事上の会話はすべて英語でした。海外経験がなかった私は、初日から大変緊張したのを覚えています。後になってその上司が日本語で流暢に話ができることを知りましたが、その時の経験のおかげで英語に対する抵抗がなくなりました。
目標を達成するために、それぞれのメンバーが全力で取り組むのがゴールドマン・サックスの強みです。様々なバックグラウンドを持ったメンバーがそれぞれの専門性を生かし、お互いに意見を出し合うことにより、チームとしてより大きな成果を出すことができます。
株式にしろ債券にしろ、トレーディングにはテクノロジーが不可欠です。例えば私が担当するのは、株価、ニュースといった市場情報をリアルタイムにユーザーへ配信するシステム、証券取引所とのオンライン売買システムの構築、運用など。これらのシステムなしにトレーディングは成り立ちません。ゴールドマン・サックスの膨大な注文を素早いスピードで実行可能にするのが、私たちの仕事です。
出社後にすぐに仕事に取り掛かれるように、通勤の電車の中でeメールをチェックしておきます。午前中は定例のミーティングで昼食は11時半頃。ミーティングが長引いた日は、例えばシステム会社の方たちとそのままランチに出かけることも。午後1時からはプロジェクト作業です。市場データのシステムを新しいものに移行させるプロジェクトが進んでおり、その作業を進めます。今回は若いメンバーにある程度任せてみることに。午後6時、週に2、3回は社内のジムで汗を流すようにしています。退社は午後7時30分。自宅で午後9時からの電話会議に参加できるよう、退社します。ゴールドマン・サックスのシステムは世界で規格統一されています。従って、多くの作業はニューヨークやロンドンの同僚と相談しながら進める必要があります。週に2~3回は電話会議で話をして方向性を確認するようにしています。通勤時間は40分ほど。夕食もそれまでに済ませておきます。そして午後9時から1時間ほど電話会議。それが終わるとようやく、仕事から解放されます。
仕事で創造性を発揮するためにはプライベートを充実させることが大切です。そのためオンとオフをはっきりさせるように心がけています。限られた時間を効率的に使うために、プライベートと仕事の区別なく優先順位をつけ、一日、一週間の始まりにやるべきことを確認し、終わりに成果を見直すようにしています。
今、私はヴァイス・プレジデントという立場にあります。しかし様々なプロジェクトに参加し、会社のシステムをよりよくしていくという業務内容そのものは、新入社員の頃と何ら変わりません。またコンピュータを取り扱う仕事である以上、最新の技術情報には常に敏感でなければいけません。キャリアが何年になろうとそれは誰も同じ。取引会社の技術者らと情報交換をしながら、積極的に学習をする毎日です。
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