Are you a Student or Professional?

赤松 房枝

マネージング・ディレクター

コンプライアンス部門, 東京

“コンプライアンスや内部監査など管理部門の重要性が認識される中で、コンプライアンス経験者のニーズは高まるばかりです。”

 

私のキャリアは監査部門から始まり、様々なご縁があって現在コンプライアンス業務を担当しています。日本の大学卒業後は、ロンドンで外部監査の仕事を4年程経験し、イギリスの公認会計士資格を取得、その後イギリスの大学院に進学、卒業後は香港の金融機関の監査部門に入社し、シンガポールでも実務経験を積みました。たまたま日本に帰国するタイミングでゴールドマン・サックスへの転職を決めましたが、入社の決め手となったのは、面接の際にお会いした多くの社員でした。

ゴールドマン・サックスの意思決定や働き方の特徴は、必ずチームで仕事をするということです。個人で決定することは少なく、常に様々な人たちと一緒に物事を進め、決めていくというプロセスを踏みます。時間がかかることもありますが、自分自身のことだけに留まらず、チームメイトの意思決定に携わることもできるので、互いの気づかなかった点を指摘しあい、より良いものを生み出そうと知恵を振り絞った結論を導き出すことができます。そういった互いを理解し合う、サポートし合うという社風が面接の中でも伝わりました。

コア・コンプライアンス部は、規制当局への対応、ポリシー等の策定、そして全社向けの研修等を担当しています。規制当局への対応内容は様々で、取引内容の照会や市場の動向について質問を受けることもあり、内容によっては営業部門や調査部門、投資銀行部門等から専門家を呼んで対応することもあります。また、海外から各部門のグローバルヘッド等が来日する際には、情報交換等を目的として、当局へお連れすることもあります。新しい法律が出た際に社内ポリシーの策定を行うのはもちろん、そのポリシーを周知徹底するための全社トレーニング、その実施状況をチェックするのも重要な役割です。各部門からの問い合わせに対してコンプライアンスの観点からアドバイスを提供するのは、特に経験を要する仕事と言えるでしょう。

業界全体でコンプライアンスや内部監査など管理部門の重要性が認識される中で、コンプライアンス経験者のニーズは高まるばかりです。そこで、金融市場に詳しいトレーダーや営業経験者や、金融機関の業務や会社のことをよく知っているオペレーションズなど、様々な部門から社内異動を受け入れるようになりました。当社のコンプライアンス部門では、これまで主に中途採用で経験者を採用してきましたが、最近では、経験者でなくともきちんと育てていこうと、新卒の採用も始めました。法律の知識を持っているに越したことはありませんが、そういったハードスキルは、入社後に身に付けることができます。それよりも私たちが重要視しているのは、率先して何かに取り組み、前向きに仕事をする姿勢。幅広い業務を行ってもらうので、自ら学ぶ積極性がとても大切になります。また、コンプライアンス部門の仕事は、規制当局から金融市場や、様々な金融商品について質問を受けることも多々あります。その為、新聞やニュースなどに常に目を向け、日常的に何が起きているのかアンテナをはっている必要もあります。コンプライアンス業務に興味のある方は、金融市場や金融商品について関心をもち、勉強しておくと役に立つと思います。

ゴールドマン・サックスは、とても快適な仕事環境を提供してくれています。360度人事評価を導入しているため、上司と部下という評価だけでなく、部下から上司に対しても、また同僚や関係部門など様々な社員も私の評価をしてくれます。客観的な視点での評価には気付かされる点がとても多く、自分自身の成長や改善に大きくつながりますし、なんと言ってもお互いが働きやすい環境をつくれるように、意見や考えを伝える場でもあるため、非常に貴重な制度だと思います。私自身も快適に仕事が出来ていますし、周りのみなさんにもそう感じていただきたいと思いながら日々仕事をしています。

また、女性にとって働きやすい環境も整っています。結婚、出産など生活環境が変わる中でも仕事を続けていけるよう、女性社員のサポート制度も充実しています。これは、もちろん女性社員だけが集まって決めるものではなく、ジェンダー、国籍、年代を越えて、皆がより良い職場環境にしていこうとアイディアを出しあい、セミナーやアクティビティを通して意識を高めているのです。女性の管理職も多く起用しており、それぞれがもっている能力を最大限に発揮できる環境があることも当社の魅力だと思います。
 

 

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