私の所属する人事部のミッションは、優秀な人材を「惹きつけ(Attract)」、「留め(Retain)」、「仕事への意欲を高める(Motivate)」ことです。多様かつ優秀な人材の採用、成長につながる人材登用、トレーニング・プログラムの提供、適正な人事評価制度など、人事部ではこのミッションを実現するために必要な様々な業務を担っています。
私はその中でも、ジェネラリストという各部門の人事業務を総合的にカバーするチームに所属し、現在は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)の人事業務を担当しています。主な仕事としては、シニア・マネジメントに対する人材戦略及び人員予算策定のアドバイス、採用における処遇の策定、及び年度の業績評価・報酬決定プロセスの運営、などがあります。
GSAMは当社のビジネスの中でも成長分野のひとつであり業務を拡充していますので、人材の採用やリーダーシップ育成等のニーズが多く、日々ミーティングを重ねながら対応しています。
昨今、どの企業も「人」の重要性を強調していますが、当社においても、「人材は資産である」という企業文化が根付いています。トップ・マネジメントから現場のマネジャーまで全ての社員が人材に対する投資に真剣に取組んでいます。こうした活動に人事部として最前線で取組むことができるのは、非常にやりがいのあることです。
出社は、大体午前8時30 分。通勤中に新聞には目を通し、出社後はすぐに海外からのeメールを確認、その場で対応していきます。ニューヨークのチームがまだオフィスにいるときは電話で直接フォローする場合もあります。
午前9時からはメール・電話への対応が基本ですが、部内外のミーティングや人事部内でのプロジェクト進捗確認等も積極的に行います。
昼食はデスクで取ることもありますが、コミュニケーションの機会として、人事部内やGSAMの方と外食することもしばしばです。
午後も引き続き、eメールへの対応、ミーティングへの出席をこなしていきますが、時間に空きができたときは、GSAMのビジネスアップデートに関するeメールを読み込んだり、プロダクトの勉強会に参加して、ビジネスの状況をできるだけ把握することに努めます。
夕方は、特に緊急を要する案件に集中して対応し、午後8時くらいまでには退社するようにしますが、海外チームとの電話会議があるときや、プロジェクトの締切りが迫ってきているときは、もう少し遅くまでオフィスに残ることもあります。自宅からも会社のシステムにアクセスすることができるので、早めに帰宅して家から電話会議に参加したり、集中して仕事をしたいときには自宅で作業をすることもあります。フレキシビリティーが高く、非常に働きやすい環境が整っていると思います。
経済学部を卒業し、日系の証券会社に入社しました。最初の数年間、支店営業で証券業務全般を経験し、人事部に異動、その後、欧州系の保険会社の人事部、米系の人事コンサルティング会社でキャリアを積み、2001年にゴールドマン・サックスの人事部に入社しました。最初は、社員の福利厚生を担当するチームに所属し、制度設計・運用のエキスパートとしての知識・経験を積み、2007年から現在の仕事をしています。
ゴールドマン・サックス入社前も含め、人事部におけるキャリアは長いので、実務経験と知識の深さには自信があったのですが、これまで体系的な学問として整理する機会がなかったことを自覚し、2008年から社会人大学院に通い、2010年にMBAを取得しました。国際経営と人事管理にフォーカスしたコースだったので、狙い通り実践知識と理論を自分なりに関連付けることができ、現在のビジネスに大いに役立っています。もちろん、上司も大いにサポートしてくれました。
大学を卒業した後に入社した会社で人事部業務を経験して以来、いくつかの会社で人事に関する仕事をしてきましたが、ゴールドマン・サックスの人事部は、人事のプロフェッショナルを目指す上では、この上ない職場であると思います。経営陣の人事部に対する期待は大きく、時折プレッシャーを感じる時もありますが、その分、良い仕事をしたときは、すぐに具体的なフィードバックをしてくれます。こちらからの提案にも真摯に耳を傾けてくれ、立場に係わらずオープンな議論をしてくれるのは、人事のプロフェッショナルとしての大きなやりがいです。
自分が働く会社を選ぶ基準は様々だと思いますが、現状に甘んじず、常に向上心を持つ方にとって、ゴールドマン・サックスは、最高の職場であると思います。世界各国からきた優秀な人材が、お互いの強みを認め合いながら自己研鑽し、チームとして最高の仕事をするために協力しあう、真のチームワークがゴールドマン・サックスにはあります。マネージャーのみならず、同僚・部下、メンターからフィードバックを受ける機会が多い点も、ゴールドマン・サックスで働くことの魅力です。グローバルに活躍できる真のプロフェッショナルを目指す人には、ぜひ当社でチャレンジしていただきたいと思います。
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