Are you a Student or Professional?

西 満彦

ヴァイス・プレジデント

コントローラーズ部門, 東京

“ダイバースな環境のゴールドマン・サックスでキャリアを築いていることを誇りに思っています。 ”

コントローラーズ部門のプロダクト・コントローラーズは、主にゴールドマン・サックスの各ビジネス部門の管理会計と関連する財務諸表データの作成・報告を担当しています。中でもプロダクト・コントロール部は、株式、債券など、取り扱う商品ごとにチームが分かれており、私は現物株やデリバティブなどあらゆる株式関連商品を扱うエクイティチームに所属しています。金融商品の時価評価と取引の会計分析が最も重要な仕事ですが、具体的には、最新のマーケット情報の把握、取引のマーケットリスクの理解及びトレーダーと同等の商品知識をもとに、取引の時価評価の妥当性と収益認識の正確性を独立した立場で検証します。複雑な金融商品などを取引する場合には、トレーダーと時価評価について徹底的に議論し、会社として適切な会計処理と収益認識を行い、正しい管理会計と財務諸表の数値をステークホルダーに提供することに努めています。正確な収益の認識のためにはマーケットの最新の動きに日々対応することが求められるため、毎日新しい出来事に直面し、私にとっては常に刺激的でやりがいを感じられる仕事です。我々コントローラーズ部門が責任を担う会計システム内の情報は最終的に会社のリスク計算の一部やお客様へ提供する財務情報の元となります。正確な数値を担保するために会社の中心となって各部署と緊密なコミュニケーションを取ることが求められます。さらに、我々がレポートする数字は外部監査や監督官庁などに提出され、財務報告書にも影響を与えることから常に責任を感じています。

出社前にニュースを読み、自分が担当するビジネスの収益に直接関わる最新情報がないか確かめることから私の一日が始まります。部署の大半は9時頃出勤するので、私はオフィスが賑やかになる前の8時過ぎに出社してニューヨークやロンドンから夜中のうちに送られて来たメールをチェックし、至急対応が必要な件がないかを確認します。我々は日本のみならずアジア全体を担当していますが、アメリカやヨーロッパとも緊密に連携をしているので、新しい商品、リスク等の情報共有やプロジェクトのディスカッションは常にグローバルスケールで行われています。我々のチームが担当している株の売買を行うエクイティデスクのために前営業日の取引の把握を含む損益管理及びレポートを作成するのが日々の仕事です。エクイティデスクは、インデックスやエギゾチックデリバティブデスクなど商品の種類ごとに大別され、さらに細かく各商品やストラテジーごとでチームが分かれています。プロダクト・コントローラーズではキャリアの初めから担当する商品の専門的な金融及び会計知識を磨けると共に、部内でローテーションすることで、知識と経験の幅を拡げられる機会があることも大きな魅力と感じています。

昼食は大抵11時半頃。同僚と外食をすることもあれば、週2回ほどは会社のジムでひと汗流した後、デスクでランチを食べます。この時間は私にとって、午後に向けて気持ちを切り替えるための貴重な時間です。午後は我々が関わっている様々なプロジェクトについてチーム内で議論したり、前日行われた新しい取引についてトレーダーやリスクモデルの管理担当者と相談しながら、より正確な損益レポートを作成します。新しい案件がある場合には、プロダクト・コントローラーズの観点から検証し、提案や問題提起するため各部署とミーティングをします。損益レポートを確認する中、データに乖離等がある場合は、取引の約定や決済処理業務を行なうオペレーションズの各担当者と連絡をし、適正な情報の把握をします。日によってはニューヨークやロンドンと電話会議が予定されていることもありますが、通常20時ごろにはその日の業務を終えます。

ゴールドマン・サックスでは多様性を重視しそれぞれの個性を尊重します。私が就職活動中に会った面接官は、様々な国籍、知識、性格、学歴、経歴の人々でした。一方で、チームワークを大事にし、高度な分析力を持っているという共通点もありました。私は自分の個性が活かせると同時に、ゴールドマン・サックスの社員としてのアイデンティティを築ける仕事環境に強く魅力を感じました。海外で育ち航空工学を専攻した私は、入社するまで金融の知識はありませんでしたが、金融業界を諦めるのではなく、逆に独自の知識や思考回路を持ってこそチームに貢献できるのではないかと考え始めました。

社員の成長や長期的なキャリア形成に投資してくれることが、当社を選んだ大きな理由です。説明会などでも「ゴールドマン・サックスにとっては、多様な文化や経歴を持った優秀な人材が最も重要な財産だ」とよく耳にしていました。面接を経て、長期的に組織に貢献できる人材を慎重に選んでいる事が面接を通じて感じられましたが、その理解に間違いはなく、今ではそのダイバースな環境のゴールドマン・サックスでキャリアを築いていることを誇りに思っています。私は海外でいろいろなバックグラウンドの人たちと育ってきました。どんなバックグランドの人でも居心地よく働ける環境を、私個人としてのみならずチーム全体としても目指しています。

コントローラーズ部門の素晴らしいところは、ワークライフバランスが充実している点です。月末締めや決算期など時期によって忙しいこともありますが、残業時間も含めた勤務時間は合理的で、週末は完全に自分の時間が過ごせます。休日には日本国内を旅したり、趣味の写真撮影、トライアスロン、スキーなどを楽しんでいます。これからもゴールドマン・サックスで「太く」そして「長く」を目指してキャリアを積み成長していきたいと思います。当社に興味を持っている方々は是非、自分の個性を活かしどうチームへ貢献できるか考えながら面接へ臨んでもらいたいと思います。