Are you a Student or Professional?

小永 聡之

ヴァイス・プレジデント

オペレ―ションズ, 東京

“先輩方の働く姿から多くを学びました。”

ゴールドマン・サックスで働きたいと思った理由は「人」の一言に尽きます。面接で出会ったのが魅力溢れる方たちばかりで、そんな人達に囲まれて仕事がしたいと思いました。大学を含めて10年程日本を離れていた上、専攻も金融とは少し離れた分野でしたが、金融の知識がなくても、異なる文化の人達と出会った経験が今でも仕事に生きていると実感しています。特に私が所属しているオペレーションズは人と関わることが多い仕事なので、人間力を発揮するには最高の場だと思っています。

5年間のシンガポール勤務を終え、現在は東京のオペレーションズで、債券、為替、デリバティブ分野のビジネスマネージャーをしています。業務内容は多岐にわたりますが、営業や顧客のニーズを汲み取り、複雑な社内インフラや業務フロー、法令等を照らし合わせ、取引の可否を判断するのが主な仕事です。取引の実現が難しい場合は何が問題なのかを調べ、どのようにすれば取引が可能になるのか、必要な策を提示するソリューション・プロバイダーでもあります。金融はニュースで見るような出来事に非常に影響されやすい業界です。ウクライナ侵攻や北米の大寒波等、毎朝の電話会議では時事ニュースが話題になります。金融業界で働きながらも世界情勢や気候変動など、幅広い知識を身に着けられるのも魅力の一つです。

入社以来、他部門への異動や海外赴任等を経験し、様々な仕事を担当してきましたが、どんな場所でもやりがいを感じてきたのはチームビルディングです。多様なバックグランドの新入社員、様々な経験を持った中途のスタッフが一丸となって、日々直面する困難を解決しながらチームとして成長を遂げたときには、大きな達成感を味わうことができます。個々の社員のキャリアを預かるマネージャーとして責任は重大ですが、その分充実感も大きいです。苦楽を共にしたチームは、年齢やタイトルに関係なく結束が強まり、そのマネージャーであることにやりがいを感じます。

チームワークで大切なのは思いやりと感謝、そしてそれを言葉で表すコミュニケーション力だと思っています。同じ文化と言語を共有する日本人同士でさえ円滑なコミュニケーションを取ることが難しいのに、ダイバーシティに富んでいるチームなら尚更です。実際に私が現在所属しているチームは東京の他に、シンガポール、香港、ロンドン、ニューヨークにも社員がいるので、積極的にコミュニケーションを図る努力が求められます。また、普段から活発にコミュニケーションを取っていれば、些細な事でも気軽に相談することができます。私も若手の頃は仕事を任せてもらえる喜びから一人で抱え込み過ぎることがよくありました。キャパシティオーバーになり仕事のパフォーマンスが落ちてしまったこともあります。相談することによって様々な知見を得る事ができ、自身の成長スピードが速くなったと実感しています。相談相手となるネットワークを自ら社内外で構築することも重要です。

先輩や上司からもらったアドバイスは数え切れないですが、先輩方の働く姿から多くを学びました。指示を与えられるまで待つのではなく、自ら出来ることを考える。主張を貫くのではなくて、時には裏方にまわる。チームの目標達成のために必要な柔軟性も先輩方の行動を見ながら身につけてきました。今でもその教えは、仕事に向き合う姿勢の土台になっています。

当たり前の事を当たり前のようにできる人、どんな些細な事でも一生懸命に取り組める人、そして協調性のある人が求められている思います。当たり前の事をこなすのは簡単そうですが、日々の業務に追われたり、困難に直面したりしているとなかなか難しいものです。ゴールドマン・サックスにはきちんと仕事をこなす人が多いのでいつも刺激を受けています。チームワークは非常に重要ですが、協調性を持ちながらも、時には自分の意見を年齢や役職に関係なく述べることも必要です。

クオリティの高い仕事をするには、プライベートの充実が不可欠です。ゴールドマン・サックスの社員はパッションをもって非常に熱心に働きますが、趣味も仕事と同じぐらい追求します。特に海外赴任は、プライベートでも新しい事に挑戦してみる大変良い機会です。アメリカのソルトレイクシティにあるオフィスに勤務していた時は、スキーやスノーボードはもちろん、フライフィッシングにも挑戦し、かなり腕が上がりました。シンガポールに異動した時には、一年中暖かい気候のおかげで、マリンスポーツやボディメイクにもチャレンジしました。新卒で入社していますが、ゴールドマン・サックスはワークライフバランスを充実させるために最適な環境だと感じています。