Are you a Student or Professional?

阪中 裕子

アソシエイト

財務部門, 東京

“こういった環境であれば企画力が身に付き、システム開発の専門家になれると思い入社を決めました。”

ゴールドマン・サックスのシステム開発能力に魅了されて入社を決めました。システムの設計から実装まで幅広い開発業務を経験できること、ユーザーが多く大規模なシステムの開発に携われることを軸に就職活動を行っていました。中でも外資系金融の世界ではシビアなアプリケーション開発競争がグローバルに行われているため、ソフトウェアエンジニアとして良い経験ができると考えました。そんな中、ゴールドマン・サックスのホームページで社内システムを全て自社開発していることを知りました。こういった環境であれば企画力が身に付き、システム開発の専門家になれると思い入社を決めました。私には金融を学んだバックグラウンドはありませんでしたが、大学院の研究で身に着けた忍耐力が仕事での困難を乗り越える助けになったり、統計学で学んだ知識がシステムをテストする際に役立ったりなど、学生時代に培った能力や経験は現在の仕事に生かされていると思います。

私は財務部門のテクノロジーチームでシステムの開発を担当しています。財務部門のミッションは、当社のビジネスに必要な資金の調達コストを最適化し、流動性リスクを管理しながら、適切なレベルの資金を確保することです。私はそれを運用するためのシステム開発を行っています。世界で紛争や大きな災害などの急なリスクがいつ起こるかわからないので、いざというときのための余分な資金を手元に確保しておかなければなりません。現在は、当社が保有する現金の出入りをリアルタイムでモニターしながら残高を予測し、急な資金の引き出しや貸し出し先の破綻等に対応できる流動資産を保有するための基準値や残高を算出するシステムを開発しています。取引の情報を集約して可視化し、現金の過不足状況をモニターできるようにしています。新規システムを開発する際には関連する部署から詳細な要件を聞き取り、要望に合わせて設計やコードの変更を行います。

財務部門では、各通貨ごとに行われる取引に合わせて資金の移動を行います。資金移動には手数料が発生するため、必要な資金を正確に把握して、その手数料を抑えることも重要なミッションです。自分が開発に携わった新規システムが会社全体のコスト削減に寄与したとき、そしてそれが会社の決算発表などで言及されたときには、自分の仕事の意義を実感します。また自分が開発したシステムが大規模な取引のために実際に使われているのを見ると、金融機関でのエンジニアリングの仕事の醍醐味を感じます。

何度失敗しても再挑戦するところが私の長所だと思っています。私は日本生まれ日本育ちで、入社時はチームメンバーの英語を聞き取れず3回以上聞き返していました。システム開発の経験も金融についての知識も殆どなく、右も左も分かりませんでした。入社して一年近くは思うように成果を出せず仕事をきつく感じることもありました。そんな時チームマネージャーが失敗を恐れずとにかく何事にも挑戦するようにと言ってくれました。その後、エンジニアとして何かを成し遂げたいという思いから、地道に一つずつ知識と能力を身につけ、成果を出せるようになりました。成功より失敗のほうが多かったですが、あきらめずに努力し続けることが長期的な自分の成長とチームへのコミットにつながっていると考えています。今後はどんなリクエストにも応えられるエンジニアになるべく知識と経験を更に深めていきたいです。そしていずれ大規模なシステムやアプリケーションを自分でゼロから提案、設計して、世界中のエンジニアと一緒に開発し、多くの人に使ってもらいたいです。

問題解決能力がありチームワークを重んじる人、向上心を常に持っている人が求められていると思います。テクノロジーは職場のトラブルを解決する時の大事なツールです。例えば、手作業で行っているレポートの作成を自動化したいという依頼を受けたときに、ただレポートを自動で出力するためのコードを書くのではなく、何故このレポートは必要なのか、同じ形態である必要はあるのか、最もユーザーの作業時間を削減できる方法は何であるかを考えることが求められます。さらに、システム開発においてはチームワークも重要で、チームの連携なしに巨大なシステムは開発できないと強く実感しています。私が所属しているチームは多種多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。互いの多様性を尊重し、様々な考えや経験を掛け合わせることがシステム構築のアイディアに繋がっています。また、ゴールドマン・サックスは社員の成長を強く後押ししてくれる会社です。教育体制が非常にしっかりしていて、私が入社してすぐの頃には、先輩が個別のトレーニングセッションを設けてくれたり、毎日面談の時間を取ってくれました。無料で利用できる勉強動画や本も充実していて、英語のクラスを無料で受講することもできます。

休日は友人と旅行に行ったりテニスをしたりするのが好きです。休暇制度が充実していて数週間単位の長期休暇も取れるので、休みを利用して沖縄に旅行に行ったり、山梨に乗馬のライセンスを取りに行ったりしました。また、ワークライフバランスを保つために、どんなに忙しくても食事は3食しっかり食べるようにして、社内にあるジムに通っています。休日に思い切り遊ぶことで平日に集中力を高められていると思います。