ビジネス・スタンダード・コミッティーについて

[プレスリリース翻訳版]

 

2010年5月14日(ニューヨーク)――ゴールドマン・サックスは、5月7日に開催された株主総会においてビジネス・スタンダード・コミッティーの創設を発表いたしましたが、本日、その詳細についてご報告いたします。

ビジネス・スタンダード・コミッティーは、ゴールドマン・サックスのビジネス・スタンダードを見直し、取締役会および経営陣に対して、お客様重視の姿勢を強化するとともに、活動の透明性を向上させるための提言を行うものです。

「当社に対する我々の見方と、当社の役割や活動についての一般の理解には落差があることを認識しています。この取り組みは、あらゆる業務において当社のビジネス・スタンダードが最も質の高いものとなり、また業界全体のグローバルなベンチマークともなるよう徹底する、という当社の果たすべき責務と一致するものです」と会長兼CEOのロイド・C・ブランクファインは述べています。

ビジネス・スタンダード・コミッティーは、以下の5つの分野にフォーカスした作業部会を設立します。

お客様との関係と責任
お客様に対する責任と、お客様の目的を達成するために当社が果たす様々な役割を検証し、明確化するグループ

利益相反の管理
当社のビジネス全般にわたる利益相反をどのように特定し、管理するか、またその情報をいかにお客様と共有するかにについて検証するグループ

当社のビジネス全般についての情報公開および透明性
当社のビジネスの性質や、当社のビジネスが業績やお客様および世間一般の関心に応えるという使命とどのように関係するのかをより明確にする情報公開や財務報告のあり方について検証するグループ

仕組み商品と適合性
異なるタイプのお客様に対する商品の適合性など、複雑な商品に関する様々な問題への対処について検討するグループ

教育、トレーニング、ビジネス倫理
社員個人のアカウンタビリティや職業倫理、明瞭かつ効果的なコミュニケーションの重要性の認識をさらに強化するためのトレーニングや人材育成をどのように強固にしていくかを検討するグループ


ビジネス・スタンダード・コミッティーは、お客様、株主の皆様、規制当局、学界、政策研究所など、社外の専門家や当社を支えてくださっている主要な方々の意見を積極的に伺ってまいります。皆様の個別の見解や助言、判断に耳を傾け、今後の改善に役立てるべく、今後これらの皆様との面談や議論の場を設けていく予定です。このような意思疎通を図ることが、当該コミッティーに課された主要な役割の一つとなっています。

ゴールドマン・サックス・バンクUSA会長のE.ジェラルド・コリガンとゴールドマン・サックス副会長兼ゴールドマン・サックス・アジア会長のJ.マイケル・エヴァンスが共同委員長を務めており、当該コミッティーは、12月半ばに開催予定の取締役会後に最終報告をまとめ、この報告書は一般にも公開します。

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ザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インクは、投資銀行業務、証券業務および資産運用業務を中心に、事業法人、金融機関、政府機関、富裕層など多岐にわたるお客様を対象に幅広い金融サービスを提供している世界有数の金融機関です。1869年に創業、ニューヨークを本拠地として、ロンドン、フランクフルト、東京、香港およびその他の世界の主要な金融市場に拠点を擁しています。
本文は、2010年5月14日付ザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インクのプレスリリースを翻訳したものです。本文と原文に相違がある場合には、英語の原文が優先します。