堀内 美希

ヴァイス・プレジデント エンジニアリング, 東京
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ゴールドマン・サックスはITの会社ではもちろんありませんが、パフォーマンスや安定性などの点において求められる技術水準は非常に高く、会社としてもテクノロジーの重要性を非常に意識しています。

私は現在エレクトロニック・トレーディング・プラットフォームと呼ばれる、とても新しいチームに所属しています。その中でも主にトレーディング・アプリケーションのための基盤プラットフォームの構築を担っていて、サーバの管理、OSレベルのパフォーマンス・チューニング、ネットワーク設定など多岐にわたる業務を行っています。私が主に関わっている高速取引市場では、最新の高度な技術を駆使した運用が必要とされています。そのため、新しい技術に関して常に敏感でいる必要があり、日々の情報収集は欠かせません。チームメンバーで情報収集のために外部の学会や勉強会に出かけることもしばしばあります。

ニューヨーク、ロンドン、東京、香港などにチームメイトがいます。それぞれ違うタイムゾーンで仕事をしているので、なかなか全員で顔を合わせる機会はないですが、自分のいる地域だけではなく、他の地域で起こった障害などにもグローバルチームとして対応する必要があります。たとえば日本のシステムでも日本の夜中に起こった障害はニューヨークのチームが対応してくれたり、その逆もあります。誰もが基本的に全ての地域の仕事ができるよう、チーム内での情報共有は密に行っていく必要があります。この仕組みのおかげで、日本で震災が起きた時、積極的に他の地域の人たちが私たちの仕事をカバーしてくれました。

ゴールドマン・サックスではチームワークと共にダイバーシティも大切にされていますが、これが良いチームを構成する上でとても大切なことではないかと私は考えています。ダイバーシティというとしばしば男女差だけを強調することがありますが、ゴールドマン・サックスで働く仲間たちは国籍、人種、これまで受けてきた教育などのバックグラウンドが本当に多種多様です。その結果、様々な側面からダイバーシティに富んだチームを組むことができます。この多様なバックグラウンドをうまく活かし、お互いの強みを活かし弱みを補い合うよう各々が意識して働くことにより、良いチームワークが生まれると考えています。

私は大学と大学院で電子情報学を専攻し、並列・分散コンピューティングに関する研究に取り組んでいました。就職活動では研究分野からそのままIT企業への就職を考えていましたが、偶然参加することになったサマーインターンシップでゴールドマン・サックスのことを知り、この会社の文化、仕事、そして何より人に惹かれ、入社することを決めました。中学・高校・大学とずっと部活・サークルで音楽に関わることをしてきたので、今でも楽器演奏や音楽を聴いたりするのが好きです。長期休暇には、いろんな場所に旅行をすることが楽しみです。また、大学時代に始めたスキーも好きで、ゴールドマン・サックスではスキー&スノーボードクラブのキャプテンもしています。

産休・育休から復帰をしたばかりで、現在0歳の子どもを保育園に預けています。普段は9時頃息子を会社近くの社員専用の託児所に預けてから出社し、業務時間外に他の地域で起こったことや、進めた作業などの確認から始めることが多いです。システムの管理者という立場上、障害が起こればすぐに対応が必要となるので、時間を何にどう割り当てるかは日によって異なります。退社は大抵18時頃で、そのまま保育園のお迎えに向かいます。夜、子どもを寝かしつけた後、自宅からロンドンやニューヨークとの電話ミーティングに参加することもあります。海外との電話会議は時差の都合上、日本では夜遅めの時間帯となりがちですが、自宅からでもオフィスにいるのと変わりなく電話会議ができるシステム環境が整っているので、できるだけ海外との会議には参加をして他の地域の情報を得るようにしています。また、子どもが熱を出した時には病児保育サービスも利用できるので、どうしても出席しなければいけない会議がある時などにはとても助かっています。

ゴールドマン・サックスでの仕事は全てが刺激的で、入社してからあっという間に5年が過ぎてしまいました。ゴールドマン・サックスではやりたいことを主張し、挑戦しようとする人をサポートをするための基盤が整っています。私も、挑戦や努力することを厭わず意欲的に物事を進められる人に入社してもらい、共に成長していけたらと思っています。