日本で生まれ、2歳の時にカリフォルニアに引っ越しました。カリフォルニアとニュージャージーで8年間暮らした後日本に戻り、高校はオランダのインターナショナルスクールに進学、その後ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス(LSE)で経済学を専攻しました。大学2年の時、日本のゴールドマン・サックスでのサマー・インターンシップの面接がロンドンであることを知りました。無事採用され、2000年に東京の投資調査部門(GIR)でサマー・インターンを体験しました。2001年8月に正社員として採用されてから14年間日本で勤務したのち、ニューヨーク本社に異動しました。
入社当時は、ジュニアとして、機械セクターおよびテクノロジーセクターを担当するシニアアナリストの業務をサポートしました。シニアアナリストとして、半導体製造装置セクターの調査を任されたのは2007年です。セクターアナリストの仕事は、担当する業界やその業界に属する企業の将来性を、業績予想という形で測ろうとすることです。その予想から株式の適正株価を推定し、現在の株価が割高であれば、投資家にその株を売るように推奨し、反対に株価が割安であれば、買いを推奨します。つまり投資家にアドバイスを提供するのが私たちの仕事です。企業の投資判断にあたっては、対象企業はもちろん、競合企業、対象企業のサプライヤーや顧客にも会って話をする必要があります。
投資アイデアやレポートさえあれば、世界中の投資家に自分のアイデアを売り込むことができます。日本にいたときにはほぼ四半期ごとに米国に出張していました。出張もアナリストの仕事の一つです。投資家向けのマーケティングやデューデリジェンスのため、欧州、香港、シンガポール、中国にも定期的に出張します。アナリストの仕事には大きな責任が伴いますが、自分の裁量で自由に仕事ができる良さがあります。自分の担当企業、担当セクターを持ち、現場を訪れ、自分の目で調査する。クライアントからの評価が得られるのであれば、いつ何をするかはアナリストの裁量に任されています。情報収集、集めたデータの分析、レポート執筆、投資家へのマーケティングなど、一日の過ごし方は自分次第です。
前任者が東京の投資調査部門の統括責任者になった後、2009年に調査対象に精密機器セクターも加わりました。2012年にマネージング・ディレクターに昇進し、アジア・テクノロジーチームの共同ビジネスユニットリーダーをを昨年まで務め、2015年にニューヨークに転勤しました。日本では、東京のチームに加え、台湾・韓国・中国のアナリスト総勢20人程度を取りまとめていました。ニューヨークでは半導体・半導体製造装置セクターのチームリーダーとして、12社をカバーしています。
ゴールドマン・サックスはグローバルでの連携がしっかりしている数少ない会社だ、とお客様からお褒めの言葉をいただくことがよくあります。この連携のおかげで点が線になり、私たちが企業や業界を分析するときに全体像が描きやすくなります。チームワークはゴールドマン・サックスにとってもGIRにとっても大変重要な企業文化です、たとえば定期的に行っているグローバルチームでの電話会議では、お互いに情報を交換して潜在的な投資アイデアについて議論をします。テクノロジーの世界では、川下と川上の両方で何が起こっているかを把握しておくことが重要です。定期的に話し合うことで、チーム全体として適切な判断ができ、ひいてはお客様のお役に立てるのだと思います。
ゴールドマン・サックスの社員は中途半端では満足しません。120%とまでは言わないまでも100%の努力で仕事をします。その一方で、皆さんがやることを尊重してくれます。GIRに限らずどの部門のどのポジションでも、やる気があれば、仕事に役立つサポートやリソース、プラットフォームを活用できます。 懸命に仕事をしてよい結果を出せばチャンスが与えられ、さらなる責任ある仕事を任せられるようになります。
私は人と知り合ったり、未知の文化に触れたり、新しいことにチャレンジすることが大好きです。米国に戻ってきた今は、中南米やヨーロッパを家族と旅行したいですね。
Our weekly newsletter with insights and intelligence from across the firm
By submitting this information, you agree to receive marketing emails from Goldman Sachs and accept our privacy policy. You can opt-out at any time.