大阪の高校に交換留学したことをきっかけに日本に対して興味を持ち、アメリカの高校を卒業した後再び来日し、東京にある大学の法学部へ進学しました。専攻は国際公法で国際社会と法の関係を研究していましたが、日本を含む各国の成長戦略における金融業界の役割に対して興味を持つようになりました。日本での4年間の大学生活の後に、アメリカのロースクールに進学し、弁護士資格を取得しました。就職活動を始めた際は、法務の職種に就くことも考えましたが、当時日本の金融機関のコンプライアンス部で働いていた方々と知り合ったことをきっかけに、コンプライアンスの仕事に関心を持つようになりました。その後日本に戻り、バックグラウンドを活かせるキャリアとして金融機関でのコンプライアンスという道を選択しました。
他の外資系金融機関で6年半勤務した後、新たな挑戦としてゴールドマン・サックスに2017年の夏に入社しました。入社の決め手は面接時に出会えた多くの社員の熱意と志の高さです。実際に入社してみて、日本のゴールドマン・サックスは外資系企業の特色を持ちながら、日本のアイデンティティーも大切にしている魅力的な会社だと感じました。
バンキング・コンプライアンス部に所属し、主に投資銀行部門をサポートしています。新たな挑戦に満ちた毎日を過ごしています。投資銀行部門はM&Aや資金調達等、お客様に高度かつ多様なソリューションを提供しており、バンキング・コンプライアンス部は法令遵守の観点から個別案件に関して助言したり、各種照会に応じたりしています。バンキング・コンプライアンス部は投資銀行部門の活動に対してチェック機能を果たすことも大きな役目です。例えば、お客様訪問の際に持参する提案資料をレビューする等、投資銀行部門の活動内容について独自の検討も行ったりしています。バンキング・コンプライアンス部は他のコンプライアンス部門と連携して新規則の導入や規制当局への対応、またはそれらに関わるポリシー策定と研修の実行も担当しています。
バンキング・コンプライアンス部の日本チームはアジアの各国拠点をカバーするチームの一部で、このアジア・チーム全体のダイバーシティーが強みです。投資銀行部門が新商品等を提案する際にアジアのメンバーは一丸となって検討を行うため、他国での事例を参考にして、案件に取り組むことができます。チームの一体感が大切にされていることも入社当初から強く感じました。全てのメンバーに参加の場を設け、チームメンバーが成長するようなチーム作りがなされています。
アウトドア活動が好きで、家族でキャンプや魚釣り等を楽しんだりしています。週末は東京都周辺の山道をハイキングすることも多いです。ハイキングは適度な運動量で森林浴が出来るので、疲れがとれて体がリフレッシュされます。ゴールドマン・サックス入社時にハイキングを活動内容とする社内クラブがあることを知り驚きました。イベントに参加することによって、共通の趣味を持つ方々と多く出会えるだけではなく、通常関わらない部署の方と交流を持つことができるので社内の様々な業務内容について勉強できる良い機会でもあります。
コンプライアンスは当社の法令遵守だけではなく、企業文化の健全な育成と、公正で高潔な業界スタンダードの構築にも貢献しなければなりません。ゴールドマン・サックスはお客様に満足していただけるクオリティの高いソリューションを提供することを使命としています。社員一人一人がこの目標に向けて日々努力を重ねているため、コンプライアンスが理想とする高度な職業倫理と高潔なコーポレート・カルチャーが自然と生まれます。社員のコンプライアンス意識も非常に高く、私たちの仕事への理解や協力も得られやすいため、仕事を円滑に進めることができます。同時に、このようなゴールドマン・サックスのカルチャーが良き先例となって業界全体のスタンダード向上に繋がっていることを日々実感しています。
ゴールドマン・サックスには競争が激しく厳しいイメージがあったので、長期的なキャリアを構築できるかは面接前の段階から不安でした。声を掛けて頂いた方を含め、面接のプロセスを通じて出会えた多くの方々によってその不安はある程度解消されましたが、入社までその不安が完全に消えることはありませんでした。入社して驚いたのは、高いクオリティの仕事が求められるものの、社内のカルチャーはチームワークを重視しているので、単なる実力主義ではなく協力し合ってチーム全体に貢献できる社員が評価されることです。また一人一人の社員が成功するためのスキルを身につけるように優れた社内研修が提供されており、また転職者向けにゴールドマン・サックスのカルチャーを説明する講習やメンター・プログラムなど、様々なツールが揃っていると感じました。チームワークはグループ全体の力を相乗的に高め、より高い成果やソリューションに導いてくれるプロセスであるとともに、各メンバーのスキルを磨き上げるチャンスでもあると考えています。
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