

私は中国出身でニューヨーク大学経済学部を卒業しました。コロナ禍に進路を模索する中、日本語を習得し、幼少期から座右の書であった「おしん」にも触発され、再び異国での挑戦を決意し来日しました。理系の大学院で学んだあと、個人の成長を最も実現できる環境だと感じたゴールドマン・サックスへの入社を決めました。就職活動中に会った社員一人ひとりが印象に強く残り、女性のロールモデルが多数いたことも入社を決めた理由の一つです。業務内容や仕事のペースに対して大きな不安もありましたが、それ以上に自分が求めていた挑戦と刺激を得られると確信し、1年半の株式営業の仕事を経て、現在、アセット・マネジメント部門の不動産投資チームで働いています。
チームの主な業務は、オフィス・マンション・物流施設・ホテル・データセンターなど、様々な不動産を取得する仕事です。家族に業務内容を説明する際には、マンション購入の例をよく使います。例えば、魅力的な物件を見つけても、何も考えずに買う人は少ないでしょう。多くの人は「なぜこのマンションを購入するのか」(投資の妥当性)と「どのように購入するのか」(資金調達)を考えます。立地や築年数、建物の構造を調べ、将来価値が上がるかどうかを検討します。その上で、「購入する価値がある」と判断し、銀行融資や自己資金で購入し、権利書を取得するまでの手続きを進めます。私の業務も同様に「なぜ取得するのか」(投資リスク・リターンの分析)と「どのように取得するのか」(資金調達の検討)を徹底的に考え、検証し、実行することが中心です。案件の成功には必ず他部署との連携が不可欠であり、多くの先輩方と一緒に案件をクローズできた際には大きなやりがいを感じます。その中で自分が貢献できたと感じる瞬間は、大きなモチベーションにつながっています。一方で、まだ経験が浅い私にとっては、日々の地道な業務の中で、「確実に自分がレベルアップしている」と実感できる瞬間にも達成感があります。
金融だけでなく不動産特有の要素が投資リターンに大きな影響を与えます。不動産に興味があり、建物や土地に関する細かいポイントを積極的に探求し、その本質を理解しようとする意欲があればこの仕事には向いていると思います。ニューヨークの投資委員会の稟議や売主との交渉など、華やかな場面もありますが、私たち若手に課せられた業務は細かい作業が多く時間もかかることが多いので、地道なタスクをやり遂げる力も欠かせません。数字の点検、データ整理や資料作成など、一見地味な業務を丁寧に積み重ねることで、しっかりとした土台を作ることが大事だと思います。
毎朝出社前に1時間ほどReflectionとSelf-Studyの時間を設けて、昨日の業務で生じた疑問点の整理、不動産関連の知識の習得、業務外の語学の勉強をしています。出社後30分ほどは、不動産ニュースの速読、メールの確認やTo-Doの整理を行っています。案件の進捗状況に応じて、朝から社内外のミーティングが始まります。複数案件が並行することも多く、午前中から打ち合わせが連続する日も少なくありません。昼食は基本的にオフィス内のカフェテリアで提供されるランチプレートを自席で取ることが多いです。時には、先輩社員や同期とのキャッチアップを兼ねて外食やコーヒーを楽しむこともあります。午後はミーティング以外の時間を主に作業に充てます。投資委員会向けの資料作成や各種データ整理などが主な業務となります。不動産投資という業務特性上、物件見学による外出もあります。案件対応では急なタスクが発生することも頻繁にあり、その都度優先順位を見極めながら業務を進めています。当日の業務が一段落していれば、退勤時間は比較的柔軟である一方、案件のクロージングが近づく時期には残業もあります。帰宅後に猫と遊んだり家事をする時間が良いリフレッシュになっています。
ゴールドマン・サックスは、部門や職位に関係なく、気軽にキャッチアップできるオープンな文化が根付いています。年齢の近い先輩社員や同期との日常的な交流はもちろんのこと、若手であってもグローバルチームのヘッドの方々に対しても臆することなく自分の考えを伝えることができます。また、社長を含む経営層とのグループディスカッションや意見交換の場も複数設けられており、若手の視点が尊重されていると感じています。社内では、ネットワーキングを積極的に推奨する文化があり、他部門の先輩社員とのメンターシッププログラムなども充実しています。私自身もメンターとのキャッチアップを通じて自分の視野が広がるだけでなく、新たな学びや成長機会についながる場面も多くあります。これらが長期的なキャリア形成の大きな支えになっています。
新卒入社後はグローバル新人研修(アジアでは香港またはシンガポールにて3週間開催)に参加しました。当時は、研修内容そのものに意識が向きがちでしたが、地域や部門を超えて同期との関係を築くことの重要性を強く実感しました。築いた繋がりは、その後の業務においてもまた自分の専門分野以外についても、気軽に相談・共有できる貴重なネットワークとなっています。また、業務の枠を超えて交流が続き、長く続く友情が生まれたことも、私にとって大きな財産となっています。特に新卒入社後、社内で異動を経験した私にとっては、この新人研修で培った人脈に大いに助けられました。異なる部門で複数のチームと働いてきましたが、共通しているのは、先輩社員が常にクライアントにとって最善の判断を追求し、最高のアウトプットを提供している点です。現状に満足せず、常に挑戦し、改善を重ねていくという成長志向がどの部門においても徹底されています。私自身も個々の業務を確実に遂行できる実務力を磨き、チームに対して付加価値のある貢献をすることで、長く信頼されるプロフェッショナルを目指しています。
入社1年目の頃は同期とよく山登りやキャンプ旅行に出かけました。自然に身を置くことで日常の忙しさから離れ、心身ともにリフレッシュすることができました。今はサーフィンに夢中です。海に入り、波を待つ静かな時間の中で、海鳥の鳴き声が聞こえたり、魚が水面から飛び跳ねる瞬間に触れるたび、自然と一体になっている感覚を味わうことができます。まだ数ヶ月の経験しかない私にとって波の流れを読むことは簡単ではありませんが、1本の波を乗りこなせたときには大きな達成感と波の魅力を感じます。「サーフィンとは波を乗り越えるゲームだよ!乗るか乗らないか君次第だ」とサーフィンの先生から教わりました。まさに仕事にも通じるものがあり、挑戦する姿勢の大切さを感じています。
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