私はイギリスの大学で政治と国際関係学を学びました。政治が経済に与える影響はなんとなくわかっていましたが、学んだ知識がこれほど金融業務で生かされるとは思っていませんでした。政治や外交問題は市場の動きと密接に結びついているため、政治情勢によって取引が活発になったり、国家同士の関係の変化によって取引に規制がかかったりすることもあります。そのため、世界の動きが金融業界に与えるインパクトを日々肌で感じています。また、イギリスでの大学生活では、様々な国籍や多種多様な背景を持った学生たちと一緒に授業を受けたり、プロジェクトに参加したりしていました。様々な考え方や意見を持つ人々と生活するためには柔軟なコミュニケーションの重要性を学びました。大学時代に身に着けたコミュニケーション能力や広い視野を持つ姿勢は日常の業務を円滑にこなすために欠かせないスキルだと感じています。
ゴールドマン・サックスで働きたいと思ったのは、当時東京のオペレーションズに勤務していた私の姉から会社や仕事の話をよく聞いていたからです。オペレーションズはシンガポールでも採用を行っていたことも魅力でした。高校時代に住んだことのあるシンガポールはアジアの金融拠点でもあり、ここで仕事をすることは自分自身の成長につながると感じました。面接を受けてみるとゴールドマン・サックスでは他の企業や業界と比べて、経験則や知識よりも思考や人柄に関連した質問が多かったのを覚えています。ゴールドマン・サックスの人を大事にする文化を強く感じられたため、金融のバックグラウンドがない私でも努力次第で会社に貢献できると思い、入社を決めました。
お客様と安全な取引を行うためのサポートをしています。皆さんが銀行口座を開設する際に本人確認書類の提出を求められると思います。ゴールドマン・サックスでも同様にお客様が証券口座を開設される際、お客様を知るための情報収集を必ず実施します。このプロセスのことをKYC (Know your client)と呼んでいて、マネーロンダリングなどの犯罪を防止するための重要なプロセスです。私は現在お客様のKYCを行うチームに所属し、お客様情報の定期的なレビューを行うほか、日々の取引が各国の規制に遵守しているか確認しています。私の仕事によって、会社のみならずお客様を守り、お客様との安全な取引の継続に貢献できていることに誇りをもっています。KYCが完了した時やお客様の証券口座開設が完了した時に、社内外からいただく感謝の言葉にやりがいを感じます。
シンガポールオフィスの社員は多国籍なので、互いの意見を尊重し合って強いチームワークを維持しています。例えば、私はシンガポールで働きながら日本のお客様を担当しているため、マネージャーや同僚は日本ならではの風習やビジネスマナーなどを学ぶことに興味を持ってくれています。私が日本の情報を共有して、外国の社員でも日本のお客様に適切に対応できるよう研修を行ったりしています。こうしてチームとして互いの文化の違いを理解することによって、より良いクライアントサービスの提供に繋がっていると思います。また、頻繁にコミュニケーションを取ることも新しい意見やアイディアを生み、チームを成長させていると感じています。
ゴールドマン・サックスでは適応力に長けた人材が求められていると思います。目まぐるしく変化する市場を相手に仕事をしているため、素早く柔軟に変化に対応する能力が必要です。私は各国における金融規制と照らし合わせながらお客様及び取引のレビューを行っていますが、世界情勢に影響されて金融規制に変更が生じ、それによって日々の業務量や内容は大きく影響されてしまいます。こういった変化が日常的にある中、状況を理解して適切に対応できる人材が会社の成長に必要不可欠だと思います。また、専門知識や技術といったハードスキルだけではなく、コミュニケーション能力や協調性といったソフトスキルを習得するのも重要です。あるとき私のマネージャーが、専門知識を持っていない社内の人に対して、わかりやすく説明をしているのを間近で聞いたことがあります。こういった配慮こそが社内のコミュニケーションを円滑にし、頼られる人材に成長していくことにつながると感じています。
金融業界、特にオペレーションズでは、いかに効率よく正確に情報を理解し処理できるかが重要です。物事の考え方や視点を変えることによって、新しいプロセスを生み出し、無駄を減らしながら仕事を進めることで生産性向上を目指しています。最近ではソフトウェアを駆使しながら、マニュアルで行っている作業を自動化する方法や人的ミスを減らす方法を模索するプロジェクトにも携わっています。こうした考え方や行動は職場の外でも実践していて、料理をするときにもいかに皿洗いを減らせるかなど、日常生活でも常に効率化について無意識に考えています。
私は新しいことにチャレンジするのが好きなので、休日は陶芸をしたり、同僚とバトミントンをしたりして趣味を増やしています。また、プールやビーチに行ったり、長い週末を使って近隣諸国へ旅行したり、シンガポールならではの楽しみ方を満喫することもあります。シンガポールでできた新しい友人とは一緒に新しいカフェやレストランの開拓をしています。休日に限らず、仕事の帰りにもジムやピラティスのクラスを受けて体を動かし、心身ともに健康的な生活を心がけています。
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