コントローラーズ部門は、自社およびファンドの財務・管理会計・報告や、金融商品の保有状況および収益管理と時価評価の検証等を行う部署です。
コントローラーズの業務内容は、世界中の会計のプロフェッショナルたちが、米国および拠点地域の会計基準や法律に則り財務諸表を作成することです。
近年は複雑な金融商品の流動性が低くなるとともに、価格の不透明さが時価評価の際に問題になり、時価の妥当性を検証するコントローラーズ業務の重要性は一段と高まっています。また会計処理については、取引後に行われるものだけでなく、取引前に行われる分析も重要性が増しています。ゴールドマン・サックスが関わる取引が内外の財務報告書へもたらすインパクトの検討も、コントローラーズの業務です。常に世界のチームメンバーと事例の検証をはかり、積極的に情報を共有しています。
コントローラーズ本部は大きく「プロダクト・コントローラーズ」、「レポーティング」、そして「ファンド・コントローラーズ」に分かれます。
「プロダクト・コントローラーズ」は、金融商品の保有状況と収益の管理を行う部署です。市場は時々刻々とダイナミックに変化するため、時価評価を通じて金融商品のリスクを把握し、アメリカや各国の会計基準に対応した適切な会計開示を行うことが求められます。プロダクト・コントローラーズでは、株式、債権、戦略投資など、取り扱う商品ごとにチームがおかれ、トレーダーや業務部と密接に連携して収益管理を行うほか、時価評価の妥当性や、新しい取引の適切な会計処理方法を検証しています。当部署では、随時改定される会計知識に加えて、デリバティブなどの専門的な商品知識や市場に関する幅広い理解が求められ、OJTを含む様々なトレーニングが用意されています。
「レポーティング」の業務は、連結対象子会社といった事業体ごとの財務諸表の作成です。具体的には、会社単位の財務諸表の作成,法律で定められた自己資本規制比率のモニタリング、会計のプロとして各部署へ会計処理をアドバイスするといった業務があります。
「ファンド・コントローラーズ」は、投資運用部門であるゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが管理・運用するファンドの基準価額の計算および財務諸表の作成などを行います。業務にはプロダクト・コントロールとレポーティングの両方の要素が含まれ、その性質上、高度な分析力と会計、法令、商品、時価評価の検証などの広範な知識を常に維持しておくことが求められます。
コントローラーズという仕事への挑戦は、プロフェッショナルへの挑戦と言えるでしょう。公な資格が必要な訳ではありませんが、公認会計士と同程度の会計知識、そして金融商品の専門知識が求められます。どの仕事も、日本国内だけでは完結しません。プロジェクトなどにおいては世界中の各オフィス(ニューヨーク、ロンドン、香港、シンガポール、ソウル、北京、ベンガルール)で働くコントローラーズ、他部門、および外部の専門家と関わりながら仕事を進めます。仕事が多様であるという点も、日本で働くコントローラーズの特徴です。
このように、多様かつ複雑化する金融商品を扱う仕事であるコントローラーズでは、いろいろなことに素早く対応できる力、頭の切り替えの早い人材を求めています。学生時代の専攻を含め、様々なバックグラウンドを持った人材が入社しています。大切なのは、金融商品や市場への興味。物事を分析し、理解を深められること。そして何より、意思をきっちりと伝えることができる高いコミュニケーション能力。そういった能力を備えた方と共に、働きたいと思います。
Our weekly newsletter with insights and intelligence from across the firm
By submitting this information, you agree to receive marketing emails from Goldman Sachs and accept our privacy policy. You can opt-out at any time.