

私は外国人の両親のもと日本で生まれ育ち、幼少期からインターナショナルスクールに通っていました。そのため、人種や言語、文化、価値観が交錯する国際色豊かな環境で過ごす機会が多くありました。両親も国際結婚だったため、家庭内でも異なる言語や価値観が共存しており、互いを理解し尊重することの大切さを、ごく自然に学ぶことができたように思います。学生時代は、世界の歴史や国際情勢に興味を持つことが多く、模擬国連などの活動に参加することで、複雑な国際問題に対する様々なアプローチや議論の機会をいただきました。これらの経験から、グローバルなダイナミクスと知的挑戦を兼ね備えたキャリアパスに強い興味を持ち、外資系金融をファーストキャリアとして希望しました。インターンシップや面接を通じて、社員の方々のプロフェッショナルな姿勢、多様性、親身な対応、そして時に見せる鋭い洞察力に深く感銘を受けたことを覚えています。グローバルなキャリアという点では、総合商社も選択肢の一つとして検討しましたが、外資系金融業界特有のスピード感とダイナミズムそして、社内外にわたる真のダイバーシティに強く惹かれました。特に、多様なライフステージにある女性が組織のあらゆる階層で活躍し、そのキャリアが積極的に支援される環境、そして様々なロールモデルが身近にいることで、自身の目指すキャリアパスを具体的に描くことができた点に大きな魅力を感じました。
私の所属する株式営業本部内の電子取引チームは、最先端の金融テクノロジーと市場の専門知識を融合させ、お客様に最高レベルの執行サービスを提供しています。具体的には、お客様からの株式の発注を高度なアルゴリズムを用いて効率的かつ安全に執行することを主な業務としています。アルゴリズムと聞くと複雑に聞こえるかもしれませんが、これはお客様の多様な取引ニーズに応えるための、事前にプログラムされた取引戦略を指します。お客様は、市場への影響を最小限に抑えたい、特定の時間帯での平均価格を重視したい、あるいは特定の出来高シェアを確保したいなど、様々な執行目標をお持ちですが、当チームではこれらの目標に合わせて、多岐にわたるアルゴリズム取引ストラテジーを提供しています。これらを駆使することで、市場のボラティリティや流動性の状況に応じた最適な執行方法をお客様に提供しています。電子取引の核心はそのスピードと信頼性にあります。お客様からの発注は自動でシステムに取り込まれ、選択されたアルゴリズムによって瞬時に市場に送出されます。このプロセスの中で、誤発注やマーケットインパクト防止のためのチェックが厳重に行われ、市場の健全性と取引の安全が確保されます。電子取引サービスは、お客様の発注から、アルゴリズムによる市場での執行、約定結果のリアルタイム送信、そして最終的な照合まで、一連のプロセスが完全に自動化されており、これにより人為的なミスを極力排除し、高い透明性と効率性を備えています。
具体的な業務内容は、これらの電子取引サービスが円滑に機能するよう多角的にサポートすることです。機関投資家のお客様に対し、当社の提供するアルゴリズム戦略の特性や市場環境に応じた最適な活用方法を説明し、お客様の執行ニーズやフィードバックを理解した上で、社内のクオンツチームや開発チームと連携して最適なアルゴリズムを構築します。また執行のデータを分析し、既存アルゴリズムの改善点や新たな戦略開発の可能性を特定、提案します。さらに、電子取引システムの安定稼働を常時監視し、万が一のシステム障害や執行上の問題が発生した際には、迅速な対応と解決にあたります。金融市場の構造変化、新たな規制動向、競合他社のサービスなどを把握して、当社の電子取引サービスが常に最先端であり続けるための情報収集と戦略立案にも貢献しています。お客様の取引上の課題を深く理解し、開発チームと連携して具体的な解決策を提案・実現し、それがお客様の取引パフォーマンスの向上に繋がった時には大きなやりがいを感 じます。また、チーム全体の業務がよりスムーズになると、結果としてお客様へのサービス提供の質の向上に繋がります。そのため、チーム全体の業務効率向上のための改善策を検討し、社内で協力してそれが実現できた時には、また別の達成感が得られます。
電子取引は、秒単位で市場が変動する中で、膨大な量のデータや取引条件を正確に処理する必要があります。わずかな見落としが大きなリスクにつながりかねません。そのため、細部へのこだわりは、誤発注の防止やリスク管理において不可欠です。また、システム開発チーム、リスク管理部門、そして国内外のトレーダーやクライアントといった多様な関係者と連携し、市場の状況やシステムの問題、取引戦略などを迅速かつ正確に共有する能力は、円滑な業務遂行と問題解決に不可欠です。さらに、刻々と変化する市場環境下で、複数の取引システムを監視し、予期せぬ事態にも冷静に対応する能力が求められるため、優れたマルチタスク能力は業務の効率性と安定性を保つ上で極めて重要です。その上で、私が成功に直結すると感じているスキルは、お客様との密なコミュニケーションを通じてしか得られないニーズや、市場の動向に関する貴重な情報を収集する能力です。この能力は、ダイナミックに変化する業界において常にアンテナを張って一歩先の情報を得る上で極めて重要だと感じます。
ゴールドマン・サックスの「One GS」という哲学が非常に独特だと感じています。これは単なるスローガンではなく、部門、地域、専門分野の垣根を越えて、ファーム全体のリソースと専門知識を結集し、クライアントの最も複雑な課題に対して最適なソリューションを提供するという、徹底したクライアントファーストの姿勢を意味します。このアプローチにより、個々の社員が持つ多様な専門性や個性が最大限に活かされ、組織全体が一丸となってクライアントの成功に貢献しています。特に、私が魅力を感じるのは、社員の専門性の幅と深さです。同じ業務を担うチーム内であっても、各メンバーが異なる分野に秀でた専門知識や経験を持っており、これがチーム全体の総合的な能力を向上させています。このような多様な専門性が融合することで、多角的な視点から問題を分析し、より革新的な解決策を生み出すことが可能になり、結果としてお客様に対してより包括的、徹底的なサポートを提供できると考えています。
「常に新しい視点を持つこと」。私がゴールドマン・サックスに入社した当初、マネージャーは、長年同じ業務に携わっていると、時に現状への疑問を抱かなくなりやすいと指摘し、だからこそ、新入社員である私の新鮮な視点や、業務に対する違和感や意見はチームにとって非常に貴重だと話してくれました。どんな些細なことでも積極的に伝えることが、結果としてチーム全体の成長に繋がるとの考えは、私の仕事への向き合い方に大きな影響を与えています。従前のやり方をただ守ることを目的とするのではなく、常に「なぜこの方法なのか」「もっと良い方法はないか」と問いかけることを意識しています。実際、業務の必要性や妥当性に対して疑問を抱くことは、表面的な作業に留まらず、その本質的な意味や目的を深く理解する絶好の機会となります。そして、その疑問から生まれる新しい視点やアイデアこそが、既存のワークフローを改善し、より効率的で質の高いものへと進化させる原動力となると実感しています。
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