

高校時代から建物に興味があり、その素朴な好奇心から不動産の世界に惹かれるようになりました。アメリカの大学では不動産金融を専攻し、学業の傍ら日本文化にも魅了され、日本語の習得にも力を入れてきました。大学3年生の夏にはゴールドマン・サックスのテキサス州ダラスのオフィスで2か月間のインターンシップを経験し、その後フルタイムのオファーをいただきました。ダラスオフィスで1年間勤務した後、2016年には日本語を活かして仕事をしたいという思いから東京オフィスへ異動しました。当時、日本にはグローバルに展開する不動産投資プラットフォームは少なく、「グローバル×不動産」という独特のビジネスが体験できる日本のゴールドマン・サックスは、私にとって最高の職場でした。
私は不動産投資チームに所属し、日本全国の収益不動産の取得業務を担当しています。投資対象は、賃料が発生する多様な不動産であり、例えば丸の内の高層オフィスビルや沖縄のビーチリゾート、最先端のデータセンターなど、幅広いアセットクラスを検討できる点がこの仕事の魅力です。不動産は一つひとつ異なる特徴を持ち、都市やアセットタイプによって考え方も変わるため、常に新しい発見があります。例えば、京都で開発を行う際には地下埋蔵文化財の可能性を調査したり、大阪ではインバウンド旅行者の増加に伴い、空きオフィスをホテルに改装することを検討したりします。地名の由来やビルの歴史など、仕事を通じて興味深い知識を得ることも多いです。取得対象の不動産を理解し、事業性を分析した上で、その結果を投資委員会や投資家へ説明し、案件の実行までを担っています。案件の取得には、売主や金融機関、投資家、テナント、デュー・デリジェンスの協力会社、弁護士、そして社内の投資委員会など、多くの方々の協力が不可欠です。皆さんと力を合わせて案件を無事に決済できたときの達成感は何ものにも代えがたいです。
不動産への興味、分析力と判断力、そしてプロジェクトマネジメント力が、この仕事で重要なポイントだと考えています。不動産は直感的な側面もあり、テナントの視点から評価したり、改善できる箇所を見つけたり、十分に活用されていない空間を発見するなど、様々な角度から物件を見ることが大切です。また、不動産はその土地の経済状況を映し出す存在でもあるため、専門知識に加えて、日々変化するマーケットに対応できる高い分析力と判断力が求められます。マクロ経済からローカルな変化まで、幅広い視点で判断する場面が多いのも特徴です。「結論に飛びつくのではなく、なぜそう考えたのかを説明できるようになりなさい」という上司からのアドバイスが、今でも印象に残っています。不動産投資の現場は不確実性が高く、決まった教科書があるわけではありません。常に正解を求めるのではなく、その場その場で最善策を考えることが求められます。このアドバイスをいただいてからは、自分の判断の背景や前提を意識し、論理的かつ数字を用いて、より深い議論ができるようになったと感じています。
私の一日は、潜在的投資案件の分析から始まります。午前中にチームで分析結果を共有し、仲介会社や売主候補の方々と意見交換を行います。不動産案件は「千三つ」と言われるほど成約率が低く、1000件検討しても最終的に成約できるのはわずか3件程度。そのため、日々多くの物件情報を収集し、丁寧に分析することが重要です。午後は、取得予定の案件に集中します。投資ストーリーを考案し、市場分析を行って資料を作成したり、売主との契約交渉、フィナンシャル・モデルを使ったビジネスプランの策定など、多岐にわたる業務を担当しています。年間で平均3~4件の案件を手掛けており、1案件に3~6か月かかることもあるため、複数案件が同時に進行することも珍しくありません。また、投資判断の前には対象物件や周辺環境の調査も欠かせず、全国の主要都市への出張も多くあります。
ゴールドマン・サックスは創業から150年以上の歴史を持ち、さまざまなマーケットサイクルを経験しています。その間、リーダーシップの交代は何度もありましたが、共通の目標やビジョンを強く信じ、専門性の高いメンバー同士が互いに助け合いながら目標達成を目指す姿勢は、全く変わることのないゴールドマン・サックスのカルチャーだと思います。能力の高い個人が集まり、その力を最大限に引き出す組織力が根付いています。この強い組織力こそが、どんなマーケット環境にも柔軟に対応できる自信につながっていると思います。私もゴールドマン・サックスの一員として、自分の専門性を磨きチームに貢献することで、長期的に信頼される投資家・パートナーであり続けたいと思っています。
私は海が好きで、九州の有明海での釣りや沖縄の離島でのダイビングなどのアクティビティを通じて広大な自然と向き合う時間を大切にしています。大海原に身を置くことで、人間の小ささや自然の偉大さを実感し、自分自身のバランスを取り戻し、日々の営みや仕事に新たな視点をもたらしてくれます。一人で出かけることも多いですが、同僚と釣りイベントやダイビング旅行を定期的に企画しています。休日は、現在3歳の子どもと水族館に出かけることが多く、子どもも海の生き物が大好きです。将来は一緒に釣りやダイビングに行ける日を楽しみにしています。
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